Panasonic学生インターンが気になる社員にインタビューしてみた!#2
2つの社内有志活動に取り組む私が
自らサポーターという役割を選ぶ理由
皆さんこんにちは!Panasonic学生長期インターンの安西咲百合です。
インターンの中で出会った気になる社員の方にインタビューさせていただく本企画の第二弾。
今回は、PEX社の顧客品質課に勤めながらも2つの社内有志活動に取り組まれている武永かなえさんにお話を伺いました!
本業だけでなく有志活動でもアクティブにご活躍されている武永さんの原動力とは一体何なのか、
詳しくお話を聞かせていただきました!
Interviewer
Panasonic学生長期インターン 安西咲百合
関西学院大学社会学部2回生
女性社内コミュニティ Panasonic Woman’s Network 運営メンバー
有志団体航空宇宙事業本部やDAO研究会に所属
アイスブレイクを盛り上げるノーコードアプリ「シャベロカ」を作成
大学ではフィールド社会学を専攻し、まちづくりを勉強中
記事監修:宮島勇也
武永かなえ
第2回目ゲスト
2019年入社。オペレーショナルエクセレンス社 品質・環境本部 安全・品質部 顧客品質課に勤務。
社内起業家育成プログラム“BOOST CONTEST”のサポートメンバーとして、各種製作物作成と参加者のメンタリングを担当。web3.0技術を用いたDAOの実践活用を行う社内横断型有志活動団体“DAO研究会”にも所属している。
学生時代はダンスや演劇・和太鼓に打ち込み、小学生の頃にSMAPのバックダンサーをしたこともある。
目次
01. やりたいという想いがある人のバックアップが好き
02. 私の仕事は、めっちゃ考える仕事
03. 人を支えたいという思いが私の原動力に
04. アクティブな不登校時代
05. 入社の決め手は、母が教えてくれた松下幸之助の言葉
06. 組織内のBOOSTerとなり組織を変える
01. やりたいという想いがある人のバックアップが好き
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
武永さんは、BOOST CONTESTという有志活動をされていると聞きましたが、具体的にどのようなことをされているのですか?(BOOST CONTEST=「本気で自社を、社会を変えていく人財(BOOSTer)」を生み出すことを目的に2021年に立ち上げた有志の社内起業家育成プログラム、公式HP:https://boostcontest2021.studio.site)
BOOST CONTESTでは、各種製作物作成と参加者のメンタリングを担当しています。製作物は、参加者募集チラシや報告記事、ステッカーやグッズまで作製しています。
メンタリングは、事業案に対するメンタリングやアルムナイの次の一本歩相談、社内人脈の引き合わせなどを行っています!
そうなんですね!新規事業の団体に所属していると聞くと事業を立案されている方だと想像していましたがまさかバックアップをされているとは意外でした…!武永さんが運営側に回られたのは何か思いがあったのでしょうか?
1期生で参加して最終ピッチまでやってみたんですが、活動している中で私は新規事業を自分で引っ張っていくよりも、やりたいという想いがある人のバックアップの方が向いていることに気づいたんです。色んな技術や情報を吸い上げて、人と人を繋げたり、提案したりする方が向いているなと感じ、そこから運営側に回ることにしました。
なるほど!BOOST CONTESTはなぜ始められたんですか?
きっかけは、大企業の中で事業全体が見えない状態に不安感があったからです。
今の私の部署は事業とか事業戦略・方針を考える部署なんですが、新入社員の時は事業の一員になっているのに、自分の業務自体がどのように機能しているか、何を考えながら業務を進めていく必要があるのか、を知らずに業務をしていました。なので、社内サイトでのお知らせ欄でブーストを知った時に「これに参加したら事業の全体感を新規事業に取り組むことで把握できるかもしれない!」と思い挑戦してみました。
武永さんが考えるBOOST CONTESTのやりがいとは何ですか?
やりがいは、かっこよく言えないですが好きだからだと思います。「世の中の困っている人の声を聞き解決する」・「様々な人が積極的に熱意を持って取り組んでいる」そのプロセス自体が好きなのだと思います!
なるほど!好きという気持ちに素直に行動されているのはとても素敵です...!
武永さんがされているもう一つの有志活動であるDAO研究会のお話に移るのですが、DAO研究会の魅力とはどのようなところだと思いますか?(DAO研究会=近年注目されているweb3.0技術を用いたDAO(自律分散型組織)について、理解を深めるためにDAOの実践活用を行う社内横断型有志活動研究会)
当研究会に限ったことではないですが、社内で突発的にメンバーが集まってグループを組んでいくのはパナソニックならではの魅力だと思っています。
また事業会社化に伴い横のつながりが薄くなっている中で、他のメンバーに職制関係なく聞ける関係性ができることは魅力的だなと感じます。
同感です。DAO研究会の毎週のTeams会議で、色々な部署の方がとても自由に発言されていて、多部署の方とラフに交流できるコミュニティーがあることは私も驚きでした…!
DAOの登場により、今後の働き方はどのように変化していくと思いますか?
DAOにも得意な分野と不得意な分野があり、全ての働き方に変化が出るかというとそうではないと考えています。
得意そうな分野である、「〇〇改革の推進PJ」「新規〇〇の推進」など、ルーティンになっていない業務に関しては積極性のある人物の参画と推進力の強化が促されると思います。また、普及により評価制度にも変更がなされると思います。
ただし会社で普及させていくためには、注意しなければいけないことが多くあるんじゃないかと思います。
社内横断型有志活動研究会
「DAO研究会」
02. 私の仕事は、めっちゃ考える仕事
安西:
武永さん:
有志活動などにも懸命に取り組まれている武永さんは普段どのようなお仕事をされていますか?
私は品質・環境本部の顧客品質課で働いています。社外に対して特定の商材を持たない部門なので、社内に向けてサービス提供する立場になっています。
他の職場の業務との異なる点は、プロジェクト単位で業務にアサインされることです。
業務内容は、大きく三つあります。一つ目は、顧客価値創造活動の運営/ファシリテートです。具体的には、既存/新規事業に対する、事業企画・事業計画・方針企画・企画遂行施策作成の支援をしています。二つ目は、顧客ロイヤルティ向上支援です。事業会社の商品に対する改善・新規商品企画提案を行うための「顧客調査設計」「商品企画作成」を行なっています。三つ目は、部門内営業組織編成準備です。部内の組織能力分析及び新規サービス開発フローの作成、新規サービス提案をおこなっています。
また私が立ち上げた業務で、部全体に関わる部門内横断プロジェクトも行っています。
資料作成・打ち合わせ・ディスカッション・情報収集・めっちゃ考えまくるが主な仕事です。
8:00 業務開始 その日に一番考えなければいけない仕事を片付けます
9:30 打ち合わせ 事業会社の方と価値創造の取り組みに関するディスカッション
10:45 ラップアップ 打ち合わせ内容から次のアクションを決定
11:00 情報収集 アクションに必要な情報を収集
13:00 ディスカッション 得られた情報から提案内容を議論
15:00 めっちゃ考える 付加価値のある提案になるよう議論の深掘り
17:00 提案資料まとめ 一旦提案資料に落とし、課内に展開新たな議論内容やディスカッションの種にします
19:00 明日の準備 1日の議論内容をもとに明日の業務を考えて1日を終了します
会議の様子
(とにかく考え話し合います)
03. 人を支えたいという思いが私の原動力に
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
ここまでお話をさせていただいて、武永さんって本当に体力がある方だと感じました!正直なところ、武永さんでも疲れる時ってあるんでしょうか?
あります!本当はベッドでゴロゴロしたいです笑
え!そうなんですか!そんな武永さんの原動力って何なんでしょうか?
求められているなら、自分がなにか助けられるものがあるなら動いてみたいという気持ちが原動力だと思います!「武永さんこれ手伝ってくれない?」と言われたら、誰かのためになるなら動いてみようって思うんです。今自分がやっていることをなぜやっていて、私がそこに到達した理由を考えると、「誰かに求められたから」「こういう想いを持っている人のために何かをできるのかな」という思いからなんだなと感じます。
「やらないといけない」という気持ちから動くと疲弊してしまうので、やりたいことを見つけて、そのために動いていくのが大切だと思っています。
なんと素敵な理由…同じ職場に武永さんがいてくれたらどんなに救われるのかと思いました!技術シンポジウムで初めて武永さんとお話しした時は、本業以外の有志活動にも力を入れられている様子を見てサポーターとは思わなかったので、印象がかなり変わりました!
形にしたいというエネルギーが好きで、人が想い描いているようなものや新しい事をやりたいという想いのある人を、上手く軌道に乗せたり実現させたりというバックアップがとにかく好きなんです…!
まさに「Booster」ですね!
04. アクティブな不登校時代
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
安西:
武永さんは趣味でダンスをされていると聞いたのですが、いつから始めたのでしょうか?
3歳からダンスを始めて、中学高校はダンスをやっていなかったんですが
中学三年生から大学四年生までは演劇をしていました。
ダンスに演劇!とてもアクティブでタフな方なんですね!ダンスや演劇をされていたのは、自分を表現したいという思いがあったのでしょうか?
ありました!
タフという印象を覆してしまって申し訳ないのですが、実は私中学校3年生の時から不登校で、高校はほとんど行ってないんです。
その時は「なぜ私は色々知りたいのに学校に行かなければいけないのか。学びたい時に学べばいいんじゃないか」という悩みがあって…でも、自分が言いたいものや表現したいことをどう表したらいいか中高生の時の私は分からなくて、学校に行かないという選択をしました。
私は、自分の不登校を「アクティブな不登校」とずっと呼んでいて、動物園に行ったり美術館に行ったり、演劇を見に行ったり、何をすれば私満足するんだろうってぐらい動き回っていました笑
では、演劇を始められたのは、アクティブな不登校がきっかけだったのでしょうか?
そうです。不登校の時に色々動き回っていたからこその気づきだったと思います。居場所がなかったので、私はどこだったら存在できるんだろうと考えた時に、演劇だったらまだ大丈夫だなと思いました。
元々色んなものを感じとってしまう性格の私にとって、表現は感情のはけ口として必要なのだなと思って、そこからダンスとか演劇をやりつつちょっとずつ学校に通い始めました。
そこまで考えることができる中学生…すごいです。
またまたタフという印象を覆してしまうんですが、私元々小児喘息を持っていて、1年間の30%は病院で過ごす生活を送っていました。両親から「喘息だから外でも走らないでね」と言われていて、少しでもヒューヒューしたらすぐ病院に行くような感じでした。そのせいか、幼少期は「私は動けないんだ」というモヤモヤを抱えていたんだと思います。
人はいつからでも変われるんですね!
05. 入社の決め手は、母が教えてくれた松下幸之助の言葉
安西:
武永さん:
安西:
武永さんはなぜパナソニックに入社されたのですか?
母が教えてくれた「ひとつの電球」※という、松下幸之助が電球磨きをしている社員に向かって語ったエピソードに心を動かされたことがきっかけです。
(※しらけた表情で、つまらなさそうに電球を磨いている社員に対して、松下幸之助が「物作りはな、物を作ってはあかん。物の先にある笑顔を想像できんかったら、物を作ったらあかんのやで・・」というエピソード。)
私はこの話を母から聞いた時に、私もそういう安心や安全をもとにした幸せを作っている会社で働きたいなと感じ、それが入社の決め手になりました。
パナソニックは、創業当時からお客様目線になって安心安全をもとにした幸せを作っているだけでなく、創業者の松下幸之助さんは人づくりにも力を入れられていた方なんですね!
06. 組織内のBOOSTerとなり組織を変える
安西:
武永さん:
安西:
武永さん:
武永さんは、現在お仕事の中でどのような所に注力されていますか?
私もまだまだ若手社員なのですが、今は職場での若手育成に力を入れています。
新卒で入ってくる子達の多くは、すごく真面目で、許可されていないことは進めてはいけないと思っている子がとても多い印象があります。そうすると、「(挑戦しても)良いですか?」って聞いたことに対して、上司も熟知している内容しか「良い」とは判断がつかないはずで...「上司からダメと言われていないことは禁止されてない」という思考を、物事に対して自分から行動できるくらいに持たなければ、もったいないのではないかという危機感がすごくあるんです。なので、自分からどんどん行動できる若手社員をどんどん作っていくことが、今の私の取り組んでいることです。
武永さんが仰っている若手育成とは、例えば部署内での先輩としての教育という意味での育成でしょうか?
教育とは少し異なったアプローチかもしれません。今2つ取り組んでいて、1つ目は、私が部署内でNGをどんどん潰していくことです。DAO研究会やBOOST CONTESTなどの有志活動をやっている人ってほとんどいないんです。はじめの一歩ってかなりハードルが高いので、私がやってみて「いいよ」と言われているところをみんなに見せることが大切だと思っています。部門横断の業務に手を挙げて挑戦したり・実家で在宅勤務したりすることでも、若手社員にとって「自分から行動していいんだ」「課題を見つけたら言っていいんだ」「こんな風に働いていいんだ」という気づきになると思うんです。そうやって、自分で前例を作っていくことを意識しています。
2つ目は、若手社員に自ら上司を口説いて物事を進めていくという経験をしてもらうことです。若手の人達をプロジェクトにアサインすることでそういう経験ができる環境を作ったり、違う課の課長と話したことがない子だったら、どうしたら話す機会を作れるかについて一緒に考えたりしています。そういう若手に対する機会作りとか勇気づけを今は積極的に行っています。
インタビューを終えて
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回武永さんとお話しさせていただき、二つの有志活動や本業のお仕事に真摯に向き合われている姿勢の背景に、「人を支えたい」という想いが原動力となっていることを知りました。武永さんが答えのない問題に独自の発想を活かし頭を働かせながら取り組まれていることを知り、AIが普及した将来にはルーティン作業が完全AI化され、武永さんが取り組まれているような「知的労働」の重要性が高まっていくのではないかと感じました。
私も、人が想い描くものの実現をお手伝いできる武永さんのような社会人になりたいです!
次回のゲストは...
インダストリー社 電⼦材料事業部 グローバル営業総括部の
出口隆啓さんです!
文系出身でマーケティングのお仕事をされている出口さんですが、
実は600名を超える有志団体航空宇宙事業の本部長としてもご活躍されています!
次回は、社内外で宇宙への挑戦を続けられる出口さんの魅力をお伝えします♪
他の社員インタビューはこちらから!
第1回 井村円香さんの記事 「地方勤務で孤独だった技術職の私が社内女性コミュニティとの出会いを
きっかけに社内風土改革の仕事をすることになった話」
第2回 武永かなえさんの記事「2つの社内有志活動に取り組む私が自らサポーターという役割を選ぶ理由」
第3回 出口隆啓さんの記事 「文系出身で本業マーケティングの私が航空宇宙事業本部長(仮)になった話」
第4回 山本真那さんの記事 「パナソニックの社内イベントを支える“MANA System”とは」
第5回 森本素子さんの記事 「神様がいた会社パナソニックの経営改革・DEIとは
〜組織・人材開発センター長の私がなぜDEIに取り組むのか〜」
読者アンケートはこちらから → https://forms.office.com/r/CZB9krRx4i
(「この人にインタビューしてほしい!」という声もお待ちしています!)
※このページはcanvaで作成した社内限定Webページです