地方勤務で孤独だった技術職の私が
社内女性コミュニティとの出会いをきっかけに
社内風土改革の仕事をすることになった話
Panasonic学生インターンが気になる社員にインタビューしてみた!#1
みなさん初めまして!Panasonic学生長期インターンの安西咲百合です。
今回から、社員の皆様に、私が気になる社員の方にインタビューさせていただいた記事をお届けします。
記念すべき第1回目は
女性社内コミュニティー“Panasonic Woman’s Network”の運営とDEI推進室の社内複業メンバーとして
ご活躍されている井村円香さんにインタビューさせていただきました!
インタビュアー
Panasonic学生長期インターン 安西咲百合
関西学院大学社会学部2回生
Panasonic Woman’s Network運営メンバー
有志団体航空宇宙事業本部やDAO研究会に所属
アイスブレイクを盛り上げるノーコードアプリ「シャベロカ」を作成
大学では、フィールド社会学を専攻しまちづくりを勉強中
記事監修:宮島勇也
第1回目ゲスト
井村円香
さん
2020年入社。現在はパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社の敦賀工場で技術職として勤務。
社内女性コミュニティー“Panasonic Woman’s Network”の運営メンバーとして活躍するだけでなく、社内複業制度を利用し社内のDEI推進にも積極的に取り組んでいる。
学生時代は12年間オーケストラ等でコントラバスをしていた。
はじめに
「まさか入社した時は自分が社内風土改革の仕事をしていると思っていなかった」と語る井村円香さん。
井村さんは、現在パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社(略してPAS)の敦賀地区で勤務されている技術職の方です。
インターン生の私が、井村さんにインタビューさせていただきたいと思ったのは、“Panasonic Woman’s Network”(略してPWN)という女性社内コミュニティの運営メンバーとして一緒に活動させていただいたことがきっかけです。
本業では技術職として日々車載の仕事に取り組まれている一方で、PWNの中でも若手メンバーとは思えないほどしっかりと意見を述べられている姿がとても印象的でした。
今回は、一緒に活動させていただく中で、学生の私がずっと気になっていたPWNや社内複業に対する井村さんの思いをお話ししていただきました!
⒈孤独な私の支えとなったPanasonic Woman’s Network
・コロナ直撃世代で入社式・研修も全てオンライン。地方勤務で孤独だった新卒1年目の私。
・PWNと出会ったきっかけは先輩の一言
・山口有希子さんの「環境を良くするのも悪くするのも自分次第」という言葉が原動力に
⒉複業制度でどんどん広がる社内ネットワークと自分の可能性
・DEI推進の社内複業を始めた経緯
・風土改革の社内複業ってどんなことをしている?
・やってみたい仕事にチャレンジできて本業では伸ばせないスキルを伸ばせられる社内複業
目次
⒈孤独な私の支えとなったPanasonic Woman’s Network
コロナ直撃世代で入社式・研修も全てオンライン。地方勤務で孤独だった新卒1年目の私。
私が入社した2020年は、新型コロナウィルスが流行り始めた年でした。
そのため、入社式も全体での集合研修も全てオンラインで、会社側も初めてのオンラインに戸惑っていて、自分たち新入社員もよく分からないまま生活していました。社会人生活の初めを、誰にも会わず実家で過ごしていたので、正直な所あまり社会人になった実感が湧きませんでした。入社する前から初めの2週間に行うパナソニック全体での集合研修をずっと楽しみにしていましたが、それもオンラインになってしまい…
同期との繋がりがほとんどないまま2ヶ月間の研修を終え、2020年6月から今の部署での生活が始まりました。
6月から機械系の設計職の私が配属されたのは、福井県敦賀市でした。
敦賀に配属された技術の同期は横浜や大阪と比べて少なく、女性は私だけでした。
研修はずっとオンラインだったため同期との繋がりがない状態で、入社後はとても孤独を感じていました。
工場での開発という仕事柄、女性がマイノリティーである環境で毎日沈んだ顔で会社に行っていたことを
覚えています。
PWNと出会ったきっかけは職場の先輩の一言
ある日、同じ職場の先輩から「PWNのイベント参加してみない?」と言われました。
PWNとは、2020年に発足したパナソニックの社内女性コミュニティー“Panasonic Woman’s Network”のことです。今思えば、先輩のこの一言が、私を大きく変えさせてくれたきっかけだと思います。その先輩は、横浜の本社と協力しながら風土改革をしていくプロジェクトに参加していたため、色々な情報を持っている人でした。
PWNの人気イベントとして女性リーダートークリレーというものがあります。これは、社内で活躍されている女性リーダーをゲストにお呼びし、女性のキャリアについて考えるイベントです。
先が見えず「私はどうなるんだろう」と不安を抱えていた当時の私にとって、先輩の紹介は、まさにベストタイミングでした。紹介していただいたのは、女性リーダートークリレー第1回で、パナソニックコネクト株式会社常務・CNS社エンタープライズマーケティング本部の本部長の山口有希子さんのお話が聞けるイベントでした。イベントでお話していただける内容も自分の悩みと一致していたので、すぐに「参加したいです!」と連絡しました。
山口有希子さんの「環境を良くするのも悪くするのも自分次第」という言葉が原動力に
入社して半年経った2020年10月、私は初めてのPWNイベントに参加しました。
PWNのリーダートークリレーは、普段関わることができないような人とオンライン上で直接お話できる時間が設けられており、初参加だった私はとても驚きました。山口さんとお話できる時間になった時に、「今の自分を何とかしたい」という切実な思いから、勇気を出して自分が抱えている不安や悩みを話しました。
すると、山口さんから「腐るのは簡単だよね。でも今いる自分の環境を後から振り返った時に、良い時間だった
と思えるようにするのもすごく嫌な時間だったなと思うようにするのも、全て自分自身だよね」という言葉をいただきました。
この言葉に、私はとてもハッとさせられました。
アドバイスだけでなく、イベントの翌日に山口さんから「井村さんの一日が、意味あるものになりますように。よい一日を!」と個別で素敵なメッセージもいただきました。
これは、当時の私にとって信じられない出来事でした。この時のPWNとの出会いをきっかけに、変わらなければいけないと思い直し、「今できることを私なりに頑張ろう」と私は決心しました。
さらに、PWNは私にとって職場外の社員の人と出会うという経験を初めてさせてくれた場所でもあるんです。
初めて参加させてもらってから何回かイベントに参加しましたが、皆さんが本当に優しくて…人と出会うことの嬉しさを感じると共に、自分から1歩踏み出すことで「こんなに多くの人と繋がることができるんだ」と実感しました。人との繋がりを自然と増やすことができるのは大企業の長所ですし、尊敬できるPWNメンバーの皆さんと出会えたのでパナソニックに入社して本当に良かったと思っています。
第一回目女性リーダートークリレーの様子
⒉複業制度でどんどん広がる社内ネットワークと自分の可能性
DEI推進の社内複業を始めた経緯
2021年の11月に、私は参加者としてこれまで参加していたPWNの運営メンバーになりました。
運営をさせてもらう中で、自分が参加者の立場だった時に感じた“人と繋がれること”の喜びや安心感を参加者の皆さんがイベントで感じている様子を見ました。PWNをきっかけに、自分のように人と繋がりを持てて、今の職場の悩みや将来への不安を聞いてもらってスッキリした顔で帰っていく。そんな参加者の人達を、運営の立場になって初めて見ることができました。その時に、私は、すごくそこに価値があると感じました。
2022年4月からパナソニック株式会社は事業化し、現在私はPASで勤務しています。その事業化に伴い社内制度も変化し、eチャレンジ制度が始まりDEI推進室での社内複業の募集も始まりました。
PASでは2022年度からDEI推進室が社長直轄の組織として立ち上がり、初めての試みに自分が関われると考えたらワクワクしました。
それだけでなく、元々人と話すことが好きな私は、PWNという色んな女性社員が集まるコミュニティーの運営をする中で、人と人を繋げることにも楽しさや嬉しさも感じていました。
そこで、PWNの参加者として感じたことや運営メンバーとして見えた現状を社内のDEI推進に活かしたいと思い、応募を決心しました。そして2022年8月から、私の社内複業生活が始まりました。
風土改革の社内複業ってどんなことをしている?
パナソニックグループの他の会社では既にDEIについて様々な取り組みがなされていましたが、PASではまだまだDEIが浸透していませんでした。
そのため社内複業では、DEIについて「学ぼう、話そう、気付こう」をスローガンとして掲げ、社員の皆さんにDEIについて知ってもらい意識してもらえるような活動をしています。
複業期間は2022年8月から2023年8月までの1年間なので、1年間の活動計画を立てています。主な活動は、年に4回開催するDEIフォーラムです。第1回は「介護」をテーマに行いました。介護は老若男女誰しもに関わってくるテーマなので、まずは多くの人に意識してもらうためのテーマとして介護を選んだことは最適だったと思っています。第2回は、いい育児の日に合わせて11月に「ワークライフバランス」をテーマに、育休制度に着目したフォーラムを動画配信しました。PASでは、10月1日から新たに有給の育児休暇を試行導入したタイミングだったので、それぞれのワークライフバランスについて、皆さんに考えていただく機会になったと思っています。
2023年の3月と7月にもフォーラムを開催する予定です。現在はフォーラムを開催するだけでなく、フォーラムをきっかけに全社員に発信して、それを見た社員の皆さんがより腹落ちできるような座談会を企画したりしています。このように、社員の皆さんに対して、色んな方面からアプローチしてDEIについて理解して貰えるように活動しています。
DEIのスローガン
学ぼう
→
話そう
→
気づこう
やってみたい仕事にチャレンジできて本業では伸ばせないスキルを伸ばせられる社内複業
私が考える社内複業の最大の魅力は、本業では伸ばせないスキルを伸ばせることだと思います。
私の本業は技術職なので、もし社内複業をしていなかったら、座談会を企画したり記事を書くような経験は一切できなかったと思います。自分がやってみたいと思う仕事に挑戦することは普通ハードルが高いことだと思いますが、それを本業とは別の複業として、仕事の時間内で経験できる社内複業という制度は魅力的だと感じます。
他にも、本業では関わることができないような人達と関わることができて刺激を受けられることも社内複業の魅力の1つだと思います。社内複業はeチャレンジなので、皆さん熱意を持って活動されている方ばかりです。DEI推進室の複業メンバーは私含めて6人いて、皆さん私より年上の主務・主幹の方ばかりです。しかし、本業とは別なので、年齢・職歴は関係なく皆さんと対等にお話したり議論できることが本当に楽しいです。
今のメンバーは、経理や監査、人事、企画の方など色んな職種の方がいるので、絶対今の本業の仕事だけをしていたら関わることがなかった人達と関わることができています。自分では思わなかったような考えに触れることができたのは自分にとって本当にいい刺激になっていますし、DEIという1つの目標に向かって努力できることにとてもやりがいを感じています。
DEI推進室ができる前の敦賀拠点ではDEIに対する温度差がありましたが、自分がフォーラムに出たことをきっかけに動画を見てくれる人が増え、実際に職場の人と廊下ですれ違った時に「動画で井村さん見たよ!」と声をかけてくれたことがありました。その時、私だからこそ起こせるムーブメントがあるのではないかと感じました。
今後も、DEIの発信を通して、誰かが前向きになれるきっかけになれるように精一杯頑張っていきたいと思います!
インタビューを終えて
最後まで読んでいただきありがとうございました!
若手女性ながらもPWNの運営メンバーとしてご活躍されるだけでなく、社内DEI推進にも懸命に取り組まれている井村さんの魅力や熱意が皆様に伝わっていたら嬉しいです。
インタビューをしていて、PWNのようなキャリアを考えたり悩みを共有できる女性コミュニティーがあることや
eチャレンジなどの社内制度が充実していることは、パナソニックの魅力の一つだと感じました。
私も、井村さんのように立ち止まらずに前に進み続けることができる社会人になりたいと思います!
次回のゲストは...
オペレーショナルエクセレンス社
品質・環境本部 安全・品質部 顧客品質課の武永かなえさんです!
有志活動社内起業家育成プロジェクト BOOST CONTESTのサポーターやDAO研究会のメンバーとしてご活躍されている武永さんの魅力をお伝えします♪
他の社員インタビューはこちらから!
第1回 井村円香さんの記事 「地方勤務で孤独だった技術職の私が社内女性コミュニティとの出会いを
きっかけに社内風土改革の仕事をすることになった話」
第2回 武永かなえさんの記事「2つの社内有志活動に取り組む私が自らサポーターという役割を選ぶ理由」
第3回 出口隆啓さんの記事 「文系出身で本業マーケティングの私が航空宇宙事業本部長(仮)になった話」
第4回 山本真那さんの記事 「パナソニックの社内イベントを支える“MANA System”とは」
第5回 森本素子さんの記事 「神様がいた会社パナソニックの経営改革・DEIとは
〜組織・人材開発センター長の私がなぜDEIに取り組むのか〜」
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